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認知症ケア専門士の資格について

高齢者が増える中、認知症高齢者の数も増え続けています。そこで、認知症分野を専門とする人材を育成するために、2005年に「認知症ケア専門士」という民間資格が創設されました。この資格は、認知症ケアに関して3年以上の実務経験があれば、他に持っている資格や年齢などに関係なく誰でも受験できる資格で、現在の有資格者の約15%は看護師です。もしもこれから認知症ケアの分野で活躍したいと考えている看護師なら、ぜひ取得しておくとキャリア構築の役に立つでしょう。

認知症ケア専門士の資格を取得したとしても、持っている人しかできる業務等の権限は特にありません。しかし認知症の分野において専門的な知識やスキルを持っていることを証明できる資格となり、安心して業務を任せてもらえるようになります。転職の際にも、この資格を持っている方が認知症ケアにおいては採用されやすいことは言うまでもありません。

認知症ケア専門士の資格を持っている人が活躍できる職場は、主に認知症高齢者が入居している有料老人ホームや介護保険施設などです。その他にもグループホームなどの専門施設があります。また、認知症治療病棟や老人病棟などでも、スキルを発揮することができます。認知症に関する相談に乗ることができるため、患者さんのご家族をしっかり支える役割を担うことも可能です。

認知症は、周囲の人が特に苦労しやすい病気でもあります。ご家族の声を聞き取り、共感して寄り添うことで、より強い信頼関係を築くことができるでしょう。